25.11.05
Maija Puoskari

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Tokyo Saikai

NUPPUのデザインを考え始めたきっかけは何ですか?

はじめに東京西海からデザインの依頼を受けたとき、私は二人目の子どもを妊娠中でした。当時、子ども用の食器はプラスチック製が多く、すぐに使われなくなることに気づいていました。この経験から、子どもと共に成長し、一生を通じて役立つ、思い出に残る食器シリーズを考えるようになったのがきっかけです。

日々の暮らしや、フィンランドでの環境は、マイヤさんのデザインにどのような影響を与えていますか?

私はフィンランド北部出身で、自然は常に私にとって大切な存在です。今でも、家族と夏はラップランドの山小屋で過ごし、ハイキングをしたり、釣りをしたり、ベリーやキノコを摘んだりします。ガーデニングとキノコ狩りは私の大好きな趣味で、初めての職業がフローリストだったからか、植物や庭は特に身近な存在です。これはNUPPUにも少なからず反映されていて、色や名前はフィンランドの花やベリーから着想を得ています。

デザインする上で、マイヤさんが最も大切にしていることは何ですか?

常に、物が手にどのように馴染むか、そして日々の生活でどのように機能するかを考えます。例えば、ベビーセットでは、お皿がボウルの蓋としても機能するようにデザインしています。これは小さなアイデアですが、とても実用的です。色や形については、柔和な色使いや、時代を超 えた普遍性を考慮しています。また、「女の子向け」「男の子向け」という色の概念から離れ、複数の色合いを組み合わせた、楽しくて遊び心のあるトーンを選びました。

フィンランドの冬の暮らしや、寒い季節ならではの食卓で大切にしていることはありますか?

冬の暗さと寒さによって、私たちは家の中に温かさを一層求めるようになります。キャンドルや暖炉が暖かな雰囲気を作り出し、特に私はヴィンテージの食器と新しい食器をミックスさせて使うのが好きです。フィンランドでは、朝食の時でさえ食卓にキャンドルを灯します。冬には食事が1日の中での楽しみの一つになります。私はスープやシチューをよく作り、ソリ遊びに出かける時には、ピクニックの準備そのものが、外出と同じくらい大切です。

冬の贈り物として、NUPPUがどのような存在になることを願っていますか?

NUPPUのベビーセットは、美しさ、機能性、そして長く使えることも兼ね備えているので、友人や祖父母から新生児への完璧な贈り物だと思っています。また、ジュニアセットも、子どもたちとその親への素敵なクリスマスプレゼントになってほしいと願っています。

これまでにもらって嬉しかった贈り物や、贈って心に残っている贈り物について教えてください。

私は贈り物をすることが大好きで、フリーマーケットで見つけた、ちょうど良いサイズの小物をよく購入します。私の家族には、誕生日のために特別な朝食と、美しく飾られた食卓を準備する習慣があります。子どもたちの手作りの贈り物やメッセージカードは、いつも家族の心を温かくしてくれます。特にこれまでのギフトの中での特別な贈り物は、父が私に作ってくれたキノコ用のナイフで、毎年秋に大切に使っています。

「冬支度」に関連する、ご自宅やフィンランドの文化における伝統や習慣はありますか?

フィンランドでは、冬支度は秋に始まり、冬に備えてベリーやキノコを摘んで貯蓄します。採集は初雪が降るまで続くのが一般的です。また、庭では、繊細で美しい植物を摘んで保管し、最後に季節のイルミネーションとして部屋に吊るして、暗い夜を明るく照らします。この一つひとつのステップが、長い冬を乗り越えるための温かい雰囲気を作り出してくれます。

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